2020/05/02
コロナ真っただ中の4月27日。
暦の上でも、体感としても、春です。
日中はポカポカ陽気ですが、朝晩はまだ少し冷える日も続いています。
この種の季節の変わり目のとき、高齢者は情緒が不安定になります。
たとえば、妙に高揚して口数が多かったり、妙に落ち込んでいたりなど、「妙に」というのがポイントで、この種の情緒不安定というのは、風邪などの体の不調とは異なって見えづらいため、なかなか判断が難しいのですが、判断の重要な指針としては、最も身近にいるご家族様が「なんかヘン」と感じるかどうかです。
ここからは医療の領域で、当社が断定的にお伝えすることはできませんが、という前提を付けて申し上げますと、
季節の変わり目は、自律神経が乱れやすくなります。いわゆる、交感神経と副交感神経の使い方のバランスがおかしくなる、というものですが、自律神経の乱れは高齢者に限ったことではなく、現役世代の方にも起こりうることです。
なんだかしんどいなあ。疲れが取れないなあ。気分が滅入るなあ、などの症状です。双極性障害やうつ病と症状が似ているように思います。
高齢者に限定して言えば、体に勤続疲労あるいは経年劣化(言い換えれば人生の勲章)を起こしているわけですので、自律神経が乱れによる影響が出やすいことは想像に難くありません。
このような時のご家族様としての対応の仕方は、
症状の出方や度合いにもより、また、その方のパーソナリティにもよりますのでピンポイントではお伝えしづらい節がありますが、極力、感情を上にも下にも波立たせないことがよいのではないかと思います。
たとえば、妙に高揚している時に落ち着くように促しても、落ち着くわけではありません。むしろ、ちょっとあなたに対し攻撃的になってくることもあるはずです。理由は簡単です。「妙に」高揚しているからです。言ってどうなるものでもありません。反対に、妙に落ち込んでいる時に、元気を出すように促しても、落ち込みが治るわけではありません。ずーっと沈んだままです。なぜなら「妙に」落ち込んでいるからです。
ご家族様としては、「どうしよう。。」と不安になったり、いつもとは違うある種の異様な雰囲気を醸し出している親に接し途方に暮れたりするかもしれませんが、よほど重い症状でない限りは、少し時間が経てば、落ち着きを取り戻し、また、落ち込みから浮上してきます。
重要なのは、妙に高揚している親に対し、あなたがイラっとして攻撃的にならないことであり、妙に落ち込んでいる親に対し、あなたが心配してしつこく元気を出させようとしないことです。
ケバ立った心が落ち着くまで、優しく静かに待つこと
これが効果的です。
(もちろん、よっぽど症状が重い場合は病院に連れて行ってください)
ご相談に乗りますよ。お気軽に。
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